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車いす生活で気を付けたい褥瘡(床ずれ)の予防法 ~毎日の小さな気づきが大切です~

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車いす生活で気を付けたい褥瘡(床ずれ)の予防法 ~毎日の小さな気づきが大切です~

車いす生活で気を付けたい褥瘡(床ずれ)の予防法 ~毎日の小さな気づきが大切です~

2026/09/29

「車いすに長く座っているけれど、お尻は大丈夫かな?」

「入浴のときに少し赤くなっているところを見つけたけれど、様子を見ても大丈夫?」

「褥瘡(じょくそう)という言葉は聞いたことがあるけれど、どうやって予防すればいいの?」

 

車いすを使用されている方のご家族から、このような心配の声を聞くことがあります。

褥瘡は一般的に「床ずれ」とも呼ばれます。

 

「床ずれ」という名前から、寝たきりの方にできるものと思われがちですが、実際には車いすで長時間過ごしている方にも注意が必要です。

 

日本褥瘡学会でも、「床ずれ」という言葉では寝たきりの方だけに起こるものと誤解される可能性があることから、一般向けにも「褥瘡」という名称を使用することが提案されています。

 

褥瘡を予防するために大切なのは、特別に難しいことばかりではありません。

 

同じ場所に長時間圧がかからないようにすること。
皮膚を清潔に保つこと。
身体に合った姿勢をつくること。
そして、毎日皮膚を見ること。

こうした日々の積み重ねがとても重要です。

今回は、車いすを使用して生活されている方とそのご家族に知っていただきたい「褥瘡の予防」について、できるだけ分かりやすくご紹介します。

 

そもそも褥瘡(床ずれ)とは?

褥瘡とは、身体の一部分が長時間圧迫されることなどによって血流が悪くなり、皮膚やその下にある組織が傷ついてしまった状態です。

私たちは普段、椅子に長く座っていると、

 

「ちょっとお尻が痛くなってきたな」

と感じ、無意識に座り直したり、お尻を浮かせたりします。

寝ているときにも、無意識のうちに寝返りをしています。

実はこうした何気ない動作によって、一か所に長時間圧力が集中することを避けています。

ところが、障害や病気などによって自分で身体を動かすことが難しい場合、同じ場所に圧力がかかり続けてしまうことがあります。

その結果、圧迫された部分の血流が悪くなり、組織に十分な酸素や栄養が届かなくなることで、褥瘡につながることがあります。

注意したいのは、褥瘡は皮膚の表面だけの問題とは限らないということです。

見た目では小さな赤みに見えていても、皮膚の奥では組織が傷ついている場合があります。

だからこそ、「傷ができてから治療する」よりも、傷になる前に気付いて予防することがとても大切なのです。

 

車いす生活では、なぜ褥瘡に注意が必要なのでしょうか?

車いすに座っていると、身体の重さはお尻を中心とした比較的狭い範囲で支えられます。

特に注意したいのが、骨が突出している部分です。

座っているときには、坐骨と呼ばれるお尻の骨の周囲などに圧が集中しやすくなります。

さらに、

  • 自分で姿勢を変えることが難しい
  • 感覚が低下していて痛みに気付きにくい
  • 筋肉量や皮下脂肪が少ない
  • 車いす上で姿勢が崩れやすい
  • おむつを使用している
  • 尿や便によって皮膚が湿っている
  • 汗をかきやすい
  • 栄養状態が低下している

といった条件が重なると、より注意が必要になります。

特に感覚が低下している方の場合、

「痛くないから大丈夫」とは限りません。

痛みという身体からの警告を感じにくいため、本人が気付かないまま皮膚への負担が続いてしまうことがあります。

そのため、本人の訴えだけに頼らず、周囲の人が定期的に皮膚を確認することが重要になります。

 

褥瘡の原因は「圧」だけではありません

褥瘡というと、

「長時間同じところが圧迫されるからできる」

というイメージが強いと思います。

もちろん圧迫は非常に重要な原因ですが、それだけではありません。

特に車いす生活では、

①圧迫
②ずれ
③摩擦
④湿潤

の組み合わせに注意する必要があります。

① 圧迫

長時間同じ姿勢で座っていると、身体と車いすの間に挟まれた部分へ圧力がかかり続けます。

特に骨が突出している部分は圧が集中しやすくなります。

② ずれ

意外と見落とされやすいのが「ずれ」です。

例えば、車いすで身体が前方へ滑り、

「お尻が前にずれて、仙骨座りになっている」

ということはないでしょうか。

身体が滑ると皮膚の表面だけでなく、その下にある組織にもずれる力が加わります。

また、ベッド上で上半身を起こしたときに身体が下方向へ滑ってしまう場合にも、同様の力が生じます。

③ 摩擦

移乗介助などで身体を引きずると、皮膚とシーツや車いすの間に摩擦が生じます。

皮膚が弱くなっている方では、小さな摩擦でも皮膚トラブルにつながることがあります。

④ 湿潤

汗や尿、便などで皮膚が長時間湿った状態になると、皮膚がふやけて弱くなります。

そこへ圧やずれ、摩擦が加わると、さらに傷つきやすくなります。

つまり褥瘡予防では、

「圧を減らせばそれで終わり」ではありません。

姿勢、移乗方法、排泄、皮膚状態などを総合的に見ることが大切です。

 

車いすで特に確認したい場所

褥瘡は、骨が突出していて圧が集中しやすい場所にできやすい傾向があります。

車いすを使用されている方では、特に、

  • お尻の下(坐骨周辺)
  • 尾骨・仙骨周辺
  • 大腿部
  • 股関節周辺
  • かかと
  • 足首
  • 背中
  • 肩甲骨周辺

などを確認します。

ただし、注意する場所はその方の姿勢によって変わります。

例えば、身体がいつも右側へ傾いている方なら、右側に圧が集中している可能性があります。

足が車いすのフットサポートや部品にいつも当たっている場合には、その部分に傷ができることもあります。

装具や医療機器などが皮膚に接触している場合も、その部分の圧迫に注意が必要です。

つまり、

「一般的に褥瘡ができやすい場所」だけではなく、「この方の場合、どこに力がかかっているだろう?」という視点で身体を見ることが重要です。

 

最も大切なのは「毎日皮膚を見ること」

褥瘡予防で非常に重要なのが、皮膚の観察です。

日本褥瘡学会の車いす利用者向け資料でも、皮膚の状態を1日1回以上確認することが紹介されています。

特におすすめなのが、

入浴時と着替えのときです。

衣服を脱ぐため、普段見えないお尻や背中なども確認できます。

見るポイントは、

  • 赤くなっていないか
  • 紫色や黒っぽくなっていないか
  • 腫れていないか
  • 水ぶくれがないか
  • 皮膚が剥けていないか
  • 傷がないか
  • 出血していないか
  • 浸出液が出ていないか

などです。

見るだけではなく、触ってみることも大切です。

周囲と比べて、

「少し熱い」

「硬い感じがする」

「腫れている」

といった違いがないか確認します。

ご本人が確認できない場所は、ご家族や介護者が確認しましょう。

「赤み」は身体からの大切なサインです

入浴や着替えのときに、

「お尻が少し赤いな」

ということがあるかもしれません。

すべての赤みが褥瘡というわけではありません。

しかし、赤みは身体からの重要なサインです。

圧がかかって赤くなっただけであれば、圧を取り除くことで元の色へ戻っていくことがあります。

一方、圧迫を取り除いても赤みが残る場合には注意が必要です。

日本褥瘡学会では、赤くなっている部分を指で軽く約3秒押し、白っぽく変化するかを見る「指押し法」も紹介しています。

押して白くなり、指を離すと赤色へ戻る場合と違い、押しても赤みが消えない場合は初期の褥瘡が疑われます。

そのような場合は、その部分への圧迫を避け、医師や看護師などの専門職へ相談することが大切です。

赤いところを揉んではいけません

ここはぜひ覚えていただきたいポイントです。

「血行が悪いなら、マッサージすればいいのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、褥瘡が疑われる赤みのある部分を強く揉むことはおすすめできません。

すでに皮膚やその下の組織がダメージを受けている場合、マッサージによってさらにずれや摩擦が加わり、状態を悪化させる可能性があります。

 

赤みを見つけたら「揉む」のではなく、「圧をかけない」ことを優先します。

予防のポイント① 同じ姿勢を長時間続けない

褥瘡予防の基本は、同じ場所へ長時間圧をかけ続けないことです。

自分で身体を動かせる方であれば、定期的に座り直したり、身体を傾けたり、お尻を浮かせたりして圧を逃がします。

日本褥瘡学会の車いす利用者向け資料では、座位ではプッシュアップや姿勢変換を15分~1時間ごとに、1回15秒以上行う方法が示されています。

ただし、これは誰にでも一律に当てはめる数字ではありません。

身体状況、皮膚の状態、自力で姿勢を変えられるか、使用している車いすやクッションなどによって適切な方法は異なります。

特に、自力でお尻を持ち上げられない方に無理なプッシュアップを求める必要はありません。

ティルト機能などを利用したり、介助によって姿勢を変えたりする方法もあります。

大切なのは、

「何分ごとなら絶対安全」という考え方ではなく、その方に合った方法で圧を逃がすことです。

予防のポイント② 車いすクッションを正しく使う

褥瘡予防では、車いすクッションも非常に重要です。

ただし、

「褥瘡予防用のクッションを使っているから大丈夫」

とは限りません。

身体の状態や座り方に合っていなければ、十分な効果を発揮できないことがあります。

クッションには、

  • ウレタンタイプ
  • エアタイプ
  • ゲルタイプ
  • 複数の素材を組み合わせたもの

など、さまざまな種類があります。

大切なのは「どのクッションが一番高性能か」ではなく、その方の身体・姿勢・活動量に合っているかどうかです。

また、クッションは正しく設置する必要があります。

前後を逆に置いたり、上下を間違えたりすれば、本来の機能を発揮できません。

長く使用しているクッションでは、

  • へたっていないか
  • 破損していないか
  • 底付きしていないか
  • エアタイプなら空気が抜けていないか

なども確認します。

車いすやクッションの調整については、理学療法士や作業療法士など、シーティングを評価できる専門職へ相談することをおすすめします。

予防のポイント③ 「座り方」を見直す

クッションと同じくらい重要なのが姿勢です。

車いすに座っているとき、

  • 身体が左右どちらかに傾いている
  • お尻が前へ滑っている
  • 骨盤が後ろへ倒れている
  • 足がフットサポートから外れている
  • 頭が大きく傾いている

といった状態になっていないでしょうか。

姿勢が崩れると、一部分に圧が集中しやすくなります。

そこで重要になるのがシーティングです。

シーティングとは、単に「きれいな姿勢で座らせる」ことではありません。

その方の身体機能に合わせ、

安定して、苦痛が少なく、活動しやすい姿勢をつくることが目的です。

身体の変形や筋緊張がある方の場合、無理に「まっすぐ」にしようとすると、かえって苦痛や圧の集中につながることもあります。

一人ひとりに合わせた姿勢調整が重要です。

予防のポイント④ 移乗時の「こすれ」に注意

ベッドから車いすへ。

車いすからトイレへ。

車いすから入浴用のストレッチャーへ。

一日の中には、さまざまな移乗場面があります。

このとき、お尻を座面に擦りながら移動すると摩擦が生じます。

介助量が多い方ほど、介助者が力任せに身体を引っ張るのではなく、福祉用具や適切な介助方法を利用して、できるだけ摩擦やずれを減らすことが重要です。

スライディングボードやスライディングシートなどが適する場合もあります。

介助する側の腰痛予防という意味でも、無理な移乗を避けることは大切です。

 

予防のポイント⑤ おむつ・失禁による「蒸れ」に注意

車いすを使用している方の褥瘡予防で、もう一つ重要なのが排泄ケアです。

尿や便がおむつ内に長時間残ると、皮膚が湿ってふやけ、外からの刺激に弱くなります。

特に下痢が続いている場合には、便による刺激も加わります。

そのため、

  • 汚れたおむつを長時間そのままにしない
  • 必要以上にパッドを重ねない
  • 排泄後は皮膚をやさしく清潔にする
  • 必要に応じて皮膚保護剤を使用する

などの対応が大切です。

洗浄するときにも、

「きれいにしなければ」とゴシゴシ擦るのは逆効果です。

泡などを利用し、皮膚への刺激をできるだけ少なくしながら優しく洗います。

予防のポイント⑥ 入浴は「皮膚を観察する絶好の機会」

入浴は身体を清潔にするだけではありません。

私たちは、全身の皮膚を確認できる大切な時間だと考えています。

普段は衣服やおむつで隠れている、

  • お尻
  • 仙骨周辺
  • 背中
  • 股関節周辺
  • かかと
  • 頭皮

などを直接確認することができます。

ただし、入浴中や入浴直後は皮膚がふやけて傷つきやすくなるため、移乗の際に皮膚を擦らないよう注意します。

洗うときも強く擦らず、泡でやさしく洗い、十分に洗い流します。

乾燥が強い場合には保湿も重要です。

予防のポイント⑦ 栄養状態も皮膚に影響します

意外と忘れられやすいのが「栄養」です。

皮膚や筋肉を健康に保つためには、十分な栄養が必要です。

低栄養になると筋肉や皮下脂肪が減少し、骨が突出しやすくなります。

すると、身体を守るクッションの役割をしていた組織が少なくなり、圧の影響を受けやすくなります。

また、傷ができた場合にも治りにくくなります。

最近、

「体重がかなり減った」

「食事量が減った」

「以前より身体が細くなった」

という変化がある場合には注意が必要です。

一方で、栄養は単純に「たくさん食べればよい」ということでもありません。

疾患や活動量などによって必要な栄養量は異なりますので、必要に応じて医師や管理栄養士などに相談することが大切です。

予防のポイント⑧ ベッドで過ごす時間も考える

日中の車いすだけに気を取られがちですが、夜間や休憩中の姿勢も重要です。

自力で寝返りが難しい方では、同じ場所が長時間圧迫されないよう体位変換を行います。

日本褥瘡学会では、一般的な体位変換について基本的に2時間を超えない範囲としていますが、使用する体圧分散寝具や身体状況によって間隔は変わります。

体圧分散マットレスなどを使用している場合も、

「エアマットを使っているから体位変換は必要ない」

とは限りません。

どのくらいの頻度で姿勢を変えるべきかは、その方の身体状態や使用している寝具を踏まえて専門職と検討することが大切です。

 

褥瘡を見つけたらどうすればいい?

まず大切なのは、

「これくらいなら大丈夫」と放置しないことです。

赤みを見つけたら、まずその部分への圧迫を避けます。

そして、

「いつ見つけたのか」

「どのくらいの大きさか」

「色はどうか」

「昨日と比べてどうか」

を確認します。

スマートフォンなどで写真を撮っておくことも、変化を比較するうえで役立ちます。

ただし、自己判断で傷へ薬を塗ったり、強く消毒したり、マッサージしたりすることは避け、医師や看護師などへ相談しましょう。

特に、

  • 圧を除いても赤みが消えない
  • 紫色・黒っぽくなっている
  • 水ぶくれがある
  • 皮膚が破れている
  • 出血している
  • 浸出液が出ている
  • 悪臭がする
  • 腫れや熱感が強い
  • 発熱など全身状態の変化がある

といった場合には、早めに医療職へ相談することが重要です。

 

ご家庭でできる「1日1回の皮膚チェック」

難しく考える必要はありません。

入浴や着替えのときに、次のことを確認してみてください。

① 見る
赤み、紫色、傷、水ぶくれなどがないか。

② 触る
熱くないか、硬くないか、腫れていないか。

③ 比べる
左右で違いがないか、昨日と違っていないか。

④ 考える
「ここは車いすのどこに当たっているだろう?」と原因を考える。

⑤ 気になるときは相談する
傷が大きくなってからではなく、早い段階で専門職へ相談する。

この5つだけでも、褥瘡の早期発見につながります。

 

「虹をつかもう」で大切にしている褥瘡予防

生活介護「虹をつかもう」では、車いすを使用されている利用者様が多くいらっしゃいます。

そのため、私たちは褥瘡予防を「皮膚だけの問題」として考えていません。

看護師、理学療法士、作業療法士、生活支援員など、それぞれの視点から利用者様の身体を見ていくことを大切にしています。

看護師による皮膚状態の確認

皮膚に赤みや傷が見られた場合には、看護師が状態を確認します。

必要に応じてご家族へお伝えし、主治医などとの連携につなげます。

医療的ケアを必要とする方も多いため、皮膚だけを見るのではなく、全身状態を含めて観察することを大切にしています。

PT・OTによる姿勢や身体状態の確認

褥瘡予防では、姿勢が非常に重要です。

当施設には理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が在籍しています。

車いす上で、

「身体がいつも右へ傾いている」

「お尻が前へ滑ってしまう」

「最近、身体の緊張が強くなった」

などの変化があれば、身体機能や姿勢という視点から考えていきます。

必要に応じてポジショニングなども検討し、**「できるだけ身体に負担の少ない姿勢で過ごすこと」**を目指しています。

入浴時の全身観察

入浴は、私たちにとって重要な観察の時間でもあります。

普段は見えにくい臀部や背部、頭皮なども含めて皮膚の状態を確認します。

「昨日はなかった赤みがある」

「皮膚が乾燥してきた」

「ここだけ圧がかかっているように見える」

といった小さな変化を見逃さないようにします。

褥瘡がある場合には、その状態に応じて必要なケアを行います。

 

施設で気付いたことを、ご家庭での生活にもつなげる

生活介護で利用者様をお預かりしている時間は、一日の一部分です。

施設で褥瘡予防を徹底しても、ご自宅やグループホームで過ごす時間とケアがつながっていなければ十分ではありません。

例えば施設で、

「最近、右のお尻に赤みが出やすい」

ということに気付いたとします。

そこで単に施設内で除圧するだけではなく、

「最近、車いすで右側へ傾きやすくなっていないか」

「自宅で座っているときの姿勢はどうか」

「クッションに変化はないか」

など、ご家族や関係する支援者と情報を共有することが大切になります。

反対に、ご家庭で、

「昨夜から少し赤くなっています」

という情報をいただければ、施設でもその部分に圧がかからないよう注意して支援できます。

 

ご家庭・グループホーム・生活介護・医療機関が情報を共有すること。

これも褥瘡予防の大切な取り組みの一つだと私たちは考えています。

褥瘡予防で一番大切なのは「小さな変化に気付くこと」

褥瘡予防というと、

「高価なクッションを買わなければならない」

「専門的な処置をしなければならない」

と思われるかもしれません。

もちろん、適切な車いすやクッション、マットレスを使用することは重要です。

しかし、それと同じくらい大切なのが、

毎日その方の身体を見ることです。

「今日は少し赤いな」

「最近、座っている姿勢が変わったな」

「このところ食事量が減っているな」

「おむつの中が蒸れやすくなっているな」

「クッションが以前よりへたっている気がする」

そんな小さな気付きが、褥瘡を防ぐきっかけになります。

 

最後に ~皮膚を見ることは、その方の生活を見ること~

褥瘡は、単なる「皮膚の傷」ではありません。

その背景には、

姿勢。

身体機能。

栄養。

排泄。

入浴。

車いす。

クッション。

介助方法。

そして日々の生活があります。

だからこそ私たちは、赤くなった皮膚だけを見るのではなく、

「なぜここに負担がかかったのだろう?」

と考えることを大切にしています。

車いすを使用していても、適切な姿勢や除圧、スキンケア、栄養管理、そして日々の観察によって褥瘡のリスクを減らすことができます。

生活介護「虹をつかもう」では、看護師による健康・皮膚状態の観察、理学療法士・作業療法士によるリハビリテーションや姿勢へのアプローチ、入浴時の全身観察など、それぞれの専門性を生かしながら利用者様を支援しています。

そして、何より大切にしているのが、

「昨日との違いに気付くこと」です。

利用者様と日々関わる生活介護だからこそ分かる、小さな変化があります。

その小さな気付きをご家族や医療機関、グループホームなどの関係者と共有しながら、施設で過ごす時間だけでなく、その方の生活全体を支えていきたいと考えています。

「最近お尻が赤くなることがある」

「今使っている車いすの姿勢が気になる」

「クッションが身体に合っているのか分からない」

など、気になることがありましたら、お気軽にスタッフへご相談ください。

毎日の小さな観察とケアを積み重ねながら、利用者様が安心して、快適に毎日を過ごせるよう支援してまいります。

※この記事は褥瘡予防について一般的な情報を紹介するものです。皮膚の状態や適切な除圧方法、体位変換の方法・頻度などは、疾患、身体機能、栄養状態、使用している車いす・クッション・マットレスなどによって異なります。赤みや傷などが気になる場合は、自己判断せず医師・看護師などの専門職へご相談ください。

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児童発達支援と放課後等デイサービス 虹をつかもう
栃木県足利市八椚町381-8
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