キツネの笑顔
2025/04/11
「笑顔」という言葉の力〜キツネと子どもたちが教えてくれたもの〜
「笑顔」は、言葉がなくても心を伝えることができる、最も美しい表情の一つです。
動物と触れ合うとき、私たちはその表情や仕草から彼らの気持ちを感じ取ろうとします。最近、とても興味深いことを知りました。それは、「キツネが笑う」ということです。
キツネは、感情が高ぶったときや遊んでいるときに、口角を上げて、まるで笑っているように見える表情を見せることがあります。これは、彼らの感情表現の一部であり、仲間や相手とのコミュニケーションにもなっていると研究者たちは伝えています。
この「キツネの笑顔」を知ったとき、私は思わず、日々過ごしている放課後等デイサービスの子どもたちの顔を思い出しました。私たちが日々見ている「子どもたちの笑顔」もまた、まさに「感情のかたち」であり、「コミュニケーションのしるし」であるのです。
子どもたちの笑顔に秘められたもの
放課後等デイサービスは、子どもたちにとって第二の居場所です。
学校という場を離れ、安心して過ごせる空間の中で、それぞれの個性が輝き出します。言葉でうまく伝えられない子もいます。じっと目を合わせない子もいます。けれども、彼らがふと見せる「笑顔」は、どんな言葉よりも雄弁に語ってくれます。
「今日は楽しかったよ」
「先生、ありがとう」
「また来たいな」
そんな思いが、たった一瞬の笑顔に込められていることが、日々の関わりの中で感じられるのです。私たち支援員は、その表情の一つ一つに、心を動かされます。
キツネの笑顔と子どもの笑顔
キツネの「笑顔」は、仲間と遊んでいるときや、嬉しい気持ちが抑えきれないときに自然とあふれ出るものだといいます。
人間の笑顔と違って、言葉と一緒に現れるわけではないけれど、その一瞬の表情には、「今、この瞬間が楽しいんだよ」というメッセージがぎゅっと詰まっている。
これは、放課後等デイサービスの子どもたちが見せる笑顔ととてもよく似ていると私は思うのです。たとえば、紙飛行機が思ったよりも遠くまで飛んだとき。粘土で作ったキャラクターがうまくできたとき。好きな音楽が流れてきたとき。そうした「ちいさな喜び」を感じたとき、子どもたちはまるでキツネのように、ふわっと表情をほころばせます。
笑顔がつなぐ「信頼」
子どもたちとの信頼関係を築くうえで、笑顔はとても重要な要素です。
言葉にできない気持ちも、笑顔という表情を通じて少しずつ伝えられます。反対に、私たち職員の笑顔もまた、子どもたちに安心感を与えるものです。
たとえば、新しく通い始めたばかりの子がいます。最初のうちは緊張していて、周囲の様子をじっと観察してばかり。でも、私たちが優しく笑いかけ、さりげなく声をかけていくうちに、ある日、その子がふっと笑ってくれる瞬間が訪れます。
それは「あなたを信じても大丈夫」と伝えてくれる、無言のサインです。
その一瞬の笑顔に、私たちは何度も胸を打たれてきました。
笑顔は「努力」のごほうび
もちろん、笑顔だけでは済まない日々もあります。感情の波が大きく、うまくコントロールできない日もある。思いが伝わらず、泣いたり、怒ったりすることもある。けれども、そうした時間を共に乗り越えた後の「笑顔」には、深い意味があります。
それは、子どもたちが自分自身で頑張った証しであり、私たちの支援が届いたという実感でもあります。笑顔は、決して表面的なものではありません。その背景には、子どもたちの成長、挑戦、そして乗り越えてきた「時間」があります。
「また笑ってほしいから」私たちはここにいる
放課後等デイサービスの仕事は、決して楽なものではありません。けれども、子どもたちの笑顔を見られるという、それ以上に代えがたい「やりがい」があります。だから私たちは、毎日ここにいます。
今日もまた、「おかえり」と迎え、「またね」と送り出す日々の中で、何気ない笑顔に出会うたびに、「ああ、今日も来てよかったな」と心から思えるのです。
まとめ:キツネが教えてくれた大切なこと
キツネの笑顔をきっかけに、私は改めて「笑顔」という表情の力を感じました。
言葉が通じなくても、相手を理解することはできる。感情は、表情を通じて確かに伝わる。動物であっても、人間であっても、その本質は変わらないのかもしれません。
そして、放課後等デイサービスでの日々は、そのことを私たちに教え続けてくれます。
子どもたちの笑顔を引き出すために、私たちもまた笑い、寄り添い、見守っていく。そうした毎日の積み重ねが、少しずつ子どもたちの未来を支えていくのだと信じています。
だからこそ、私たちはこう願うのです。
「また、笑ってほしい」と。
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