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安心・安全な入浴を目指して:生活介護施設でのシャワードーム「エチュード」導入事例

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安心・安全な入浴を目指して:生活介護施設でのシャワードーム「エチュード」導入事例

安心・安全な入浴を目指して:生活介護施設でのシャワードーム「エチュード」導入事例

2025/04/30

はじめに

入浴は、清潔保持だけでなく、心身のリラックスや生活の質(QOL)を支える大切な日常動作のひとつです。しかし、高齢者や障がいをお持ちの方にとって、従来の湯船を使用した入浴は時として大きなリスクを伴います。転倒や溺水のリスク、心疾患や呼吸器疾患による負担など、介助する側にも大きな配慮と労力が求められます。

 

「生活介護虹をつかもう」では、こうした課題に対応する新たな入浴支援機器として、アマノ株式会社のシャワードーム「エチュード」を導入いたしました。今回は、この「エチュード」の導入によって得られた成果と課題、実際の運用の工夫についてご紹介いたします。

 

シャワードーム「エチュード」とは?

「エチュード」は、アマノ株式会社が開発した画期的な入浴補助装置です。ドーム状の筒の内部に、専用のシャワーチェアごと利用者様が入り、全身にやさしいミスト状のシャワーを浴びながら洗体と温浴を行うことができます。湯舟への移動や抱え上げといった作業を必要とせず、座ったままの姿勢で安全に入浴が可能です。

 

ドーム内は適度な温度と湿度が保たれ、暖気が逃げないように密閉状態に近い設計となっています。開閉可能な設計によりプライバシーにも配慮されています。また、洗浄用のノズル配置が工夫されており、短時間で全身の清潔を保つことが可能です。

 

導入の背景と目的

これまでにも一般的なシャワー浴やリフト付きの個別浴槽などへの入浴介助をしてきたスタッフがおりますが、次のような課題がありました:

 

湯舟への移乗時の転倒リスク

 

心疾患・呼吸器疾患をお持ちの方への身体的負担

 

介助職員の腰痛などの身体的疲労

 

入浴時間が限られる中での効率的なケアの必要性

 

こうした状況を踏まえ、より安全かつ効率的な入浴方法として「エチュード」の導入を決定しました。導入にあたっては、各種機器の比較検討、職員研修、試験導入を経て、安全性と有効性を確認したうえでの本格稼働となりました。

 

シャワードームのメリット(長所)

1. 心疾患・呼吸器疾患のある方への負担軽減

従来の入浴では、湯船の水圧によって循環器や呼吸器に負担がかかることがあります。しかし「エチュード」では水圧が直接かかることはなく、ミスト状のシャワーによってやさしく身体を温めるため、こうした疾患をお持ちの方でも安心してご利用いただけます。

 

2. 転倒・転落のリスクが少ない

湯船への移乗や立ち座りを伴わないため、転倒・転落といった事故のリスクが極めて低くなります。入浴時における身体の不安定さが少ないことで、利用者様自身の不安軽減にもつながっています。

 

3. 介助者の負担軽減

「エチュード」はシャワーチェアに座った状態でそのまま入浴できる構造となっており、介助者が重い身体を持ち上げたり支えたりする必要が大幅に軽減されます。その結果、介助職員の身体的な負担が減少し、腰痛などの健康問題の予防にもつながっています。

 

4. プライバシーの確保

ドーム型の構造によって、個室感がありプライバシーが守られやすい設計となっています。ご本人の羞恥心への配慮や、安心してリラックスできる環境づくりにも貢献しています。

 

課題と対応(短所とその克服)

1. 入浴後の寒さ対策

「エチュード」は湯舟のような高い保温性は持たないため、入浴後に寒さを訴える方がいらっしゃいます。特に冬場や脱衣所との気温差がある場合にこの傾向が顕著です。

 

対応策として:

 

脱衣所に暖房器具を設置し、事前に十分に温めておく

 

乾燥機能付きの暖房で着替えの際も快適に

 

温タオルを用意して体温の低下を防止

 

といった環境整備を行っております。

 

2. シャワーチェアのメッシュ跡

シャワーチェアの座面がメッシュ状になっている関係で、長時間使用された方の皮膚に痕が残ることがあります。うっ血や内出血ではないものの、ご家族が見た際に心配されるケースも実際にありました。

 

対応策として:

 

シャワーチェアに薄手のタオルを巻き、皮膚への圧力を軽減

 

痕が残りやすい方には座面に専用のクッション材を設置

 

入浴時間を見直し、過剰な接触時間を避ける

 

といった対応を継続しています。

 

ご利用者様とご家族の声

「安心して入浴できるようになってありがたいです。」

 

「介助の際に持ち上げる必要がなくなり、職員の方々にも負担が減ったと聞きました。」

 

「メッシュの痕が少し気になりましたが、施設側でしっかり対策してくださっており、今では安心しています。」

 

など、肯定的なお声が多く寄せられています。こうした声は、今後の運用改善に活かすとともに、他のご利用者様への安心感にもつながっています。

 

今後の展望

「エチュード」の導入は、利用者様・ご家族・介助者すべてにとってメリットのある選択となりました。しかし、全ての課題が解決されたわけではなく、今後もさらなる改善と工夫が求められます。

 

季節に応じた温熱対策の強化

 

個々の身体状況に合わせた利用方法の最適化

 

他施設との情報共有によるノウハウの蓄積

 

などを進めながら、より快適で安全な入浴支援を目指してまいります。

 

おわりに

入浴は、単なる清潔保持だけでなく、生活の一部としての豊かさや安心感をもたらす大切な時間です。当施設ではこれからも、ご利用者様お一人おひとりが心地よく過ごしていただけるよう、安全かつ尊厳を大切にしたケアを追求していきます。

 

アマノ社のシャワードーム「エチュード」は、その一歩を支える力強い味方となりました。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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